精油(エッセンシャルオイル)の特性

精油01

精油は天然素材

精油は植物の花や葉、枝や幹、樹脂などから有効成分を抽出されてできている100%天然素材です。
植物の代謝物で、植物はアロマにより虫や動物を誘引したり、忌避したりします。

また天然100%のものだけが「精油(エッセンシャルオイル)」と呼ばれていて、
何らかのものが混ぜられたり加えられたり、
植物の香りに似せて人間の手によって作られた人工香料とは全く違うものとして区別されます

精油は油?

精油は油と書くだけあって、多くの人が油だと思っているかもしれません。
でもオリーブオイルや植物油などと違い、
精油は油ではなく芳香物質の多く含んだ、有機化合物なんです。

感触としてはオイルのようにヌルヌルしていなくて、
比較的サラサラしています。

抽出方法の一つで水蒸気蒸留法というのがあるのですが、
その最終課程で水分と精油が取れます。

水分はフローラルウォーターと呼ばれ、化粧水などでもよく使われます。
その上に分離した形であるのが精油です。水分と分離しているので油と言われています。

もちろん、水には溶けずに油やアルコールには溶けるというった性質もあります。
また、精油は油ではないけれど、引火性もあります。

精油の特色についていくつかありますのでご紹介しますね。

 

芳香性

植物から抽出された精油はとても強い香りを持っています。
精油が放つ香りにはフローラルなもの、森林浴のようなウッディーなもの
スパイシーなもの様々です。

精油の芳香物質を鼻から吸引すると、すぐに脳へと伝わります。
香りによってリラックスしたり、明るい気分にしたり、様々な効果が期待できます。

揮発性

精油は空気中に蒸発する揮発性のある芳香成分で構成されています。
つまり、香りの成分はどんどん蒸発していくので
使用後はしっかり蓋をし、サシェなどの匂い袋は1週間程度で
香りがほとんど抜けてしまいますので、その都度精油を垂らしてくださいね。

親油性(脂溶性)

精油は水より軽くて、水に溶けにくい性質を持っています。
ですが油にはよく溶けます。
化粧水などを作る際は、少しアルコールで溶かしてから水で薄めたりするのは
精油と水を混ざりやすくするためなんですね。
(アルコールは水に混ざります)

精油は植物が作り出す有機化合物

植物は光合成をしますが、これを一次代謝と言い、
この過程で得たエネルギーで二次代謝が行われます。

そしてその二次代謝でたくさんの有機化合物が作られますが
精油はこの二次代謝から生まれた有機化合物になります。

この方向物質は植物によって作られる場所が違います。
例えばミントなどは葉の表面ですし、ラベンダーは花と葉、
オレンジなどは果皮で香りがします。
また、フランキンセンスは樹脂からですね。

これは、植物が方向物質を合成する場所がそれぞれ違うためなんです。

それでは、なぜ植物は芳香物質を出すのでしょう?
 

芳香物質を分泌する目的

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植物は動物と同じように種を存続させ、
生命を守り続けなくはいけません。

そのために、植物は自ら芳香物質を作り出しています。
芳香物質の役割には、下記のような効果があります。

誘因効果

植物は香りで虫や鳥などを引き寄せます。
蜂が蜜を集めるために花から花へ移るときに
受粉されて、植物たちは自分の子孫を残すことに成功します。

また鳥などに実を食べてもらい、遠くへ種子を運んでもらったり、
植物はこの誘因効果で子孫を上手に増やすことに成功していますね。

忌避効果

誘因効果とは反対に、苦手な香りを出して
虫や鳥などに食べられないようにしたりします。

これを忌避(きひ)効果と呼びます。

抗真菌・抗菌効果

芳香物質は、カビや細菌などの増殖を防ぐ働きもあります。
これを抗真菌・抗菌効果と言います。

その他

上記以外にも、熱い場所では汗のような役割として
芳香物質を蒸発させて、冷却する働きや、

植物同士の競争に勝つために
他の種子の発芽や発育を遅らす働きのある芳香物質もあります。

また、情報伝達物質としてホルモンのような働きや
老廃物質であるという説もあります。