先日、初めて緩和ケア病棟にてアロマトリートメントをしました。
そのご報告をしたいと思います。
みなさん、「緩和ケア」ってご存知ですか?
ホスピスというと聞いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね?
私はつい最近まで知りませんでした。
緩和ケア病棟というのは、余命宣告された方が入院するところです。
ですが、そのことをただカウントダウンとして待つのですがなく、
患者さん、そのご家族に対して疾患の早期より痛みや身体的問題、
心理的社会的問題、スピリチュアルな問題に対してきちんとした評価を行い、
それが障害とならないように予防したり、対処したりすることで
QOL(生活・心の質)を改善するためのアプローチなんですね。
つまり緩和ケアというのは
「命の終わりを見据えた医療」ではなく
「病気によって起きている問題やこれから起こる問題に対応する医療」になります。
アロマで何ができるか?といいますと、
トリートメント(主に膝下、腕)によって血流を良くし、
うっ帯を除去することも目的の一つですが、
タッチングによって得られる安心感もとても重要だと感じています。
私が小学生の頃、祖父が亡くなりました。
寝たきりだった祖父は、たまに会う私の体にいつも触れてきました。
手を握ったり、足が近ければ足も握ってきました。
まだまだ子供だった私はその気持ちを汲み取ることができませんでしたが、
今思うと誰かと触れることによって安心感が得られていたのではないかと思います。
なぜかそのことがずっと頭に焼き付いています。
今回は初めての訪問ということで、
患者さんのご家族のハンドトリートメントのみで、
患者さんのトリートメントは見学のみですが、
トリートメント中の笑顔や「気持ちよかったです。ありがとう。」のお言葉に、
「アロマテラピーでこういうこともできるのだなぁ」と深く感じました。
3組のご家族さんの対応をさせていただきましたが、
みなさん介護は毎日のことでとてもお疲れだと思いますが、
それを微塵も感じさせない方達でした。
基本アロマクラフトなどで活動していますが、
時折緩和ケアをさせていただいて、
アロマで喜んでいただけるように微力ながら貢献していけたらと思います。
こちら、緩和ケア病棟の入口に書かれた桜の絵です。
季節ごとに絵を書きかえるそうですよ♪
室内ロビーも生花がたくさんあり、とても明るい病棟でした。